2009年2月11日水曜日

蟹工船


本屋に行くと小林多喜二の「蟹工船」が山積み・平積み。よもやプロレタリヤ文学が21世紀に再び脚光を浴びようとは・・・・。そもそも派遣労働法は労働者の選択肢を増やすことをその趣旨としていたはずなのだが、運用の実態としては雇用側の安全弁、都合次第で使い放題・使い捨て、気の荒い国なら暴動起きぞ、暴動が。日本人は大人しいのか鈍感なのか・・・・
会社は基本として正規社員の生活全般をケアーする為に年功序列的な給与形態をとらねばならず、生産性・採算性が落ちているベテラン社員にまで一律のベースアップが保障されています。本来、子供の教育費(高校・大学への進学)や住居保障など国がなずべき部分を会社が補っているので一律のベースアップが必要なのですね。
セーフティー・ネット以前の問題として国が個人の生活に関与すべき部分を増やすべきなのだと思います。おのずと負担の減った会社は実力に見合った給与体系を構築することが可能となり、能力のある派遣社員等を積極的に正規雇用することも可能となるのではないか。雇用が保障された労働者は納税者となるのですから国は負担が増すばかりではないはずなのですが・・・。当然、正規雇用の労働者の給与は下がるのでしょうが、国あるいは自治体が教育全般、住居等の保障を全面的に行ってくれたならば、実力に見合った給与で納得するのではないのでしょうか。
「派遣雇用法」という一法律の改革だけでは是正は不可能、国の在り様を見直す時なのだと思います。
ちなみに私にとっては、独裁を良しとし自らの無謬性を讃える共産主義は認め難い思想なのですが、困難なこの時代に若者たちが救いや共感を覚えるのは、なんとなく理解できます。彼らが求めているのは平等なのでしょう。
ちゅうわけで気合いをこめて↓

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